どうも、ガジェオタももです🍑
スマホのスペック表で見かけるGorilla Glass Victus 2、7i、Armor 2、Dragontrail。
名前だけ見ると、「7iの方がVictus 2より上?」「9Hってダイヤモンド級?」みたいに、かなり分かりにくいです。
今回は、スマホ本体のカバーガラスと、市販の保護ガラスで使われる素材をまとめて解説します。
結論から言うと、数字が大きいほど単純に強いわけではありません。
- まず早見表|Gorilla Glassはこう見る
- そもそもGorilla Glassって何?
- Gorilla Glass 5|安い機種から高級機まで使われた定番
- Gorilla Glass 7i|今のミドル帯でかなり重要
- Gorilla Glass Victus|プレミアム機の定番へ
- Victus 2|「1mだからVictusより弱い」は間違い
- Gorilla Armor 2|最上位Galaxyで使われる別格枠
- Gorilla Glass Ceramic 2|薄型スマホ向けの面白い素材
- Dragontrail|AGC(旧・旭硝子)の化学強化ガラス
- ここからは「貼る保護ガラス」の素材
- 「9H」はダイヤモンド級という意味ではない
- ももが保護ガラスを見る順番🍑
- 結論|ガラスを見るとメーカーの努力が見える
まず早見表|Gorilla Glassはこう見る
| 素材 | ざっくり立ち位置 | 特徴 |
|---|---|---|
| Gorilla Glass 5 | 旧世代・幅広い価格帯 | 落下耐性を大きく強化した定番世代 |
| Gorilla Glass 7i | ミドル〜準ハイエンド | コストと落下・傷耐性のバランス |
| Victus | プレミアム | 落下と耐傷性を両立 |
| Victus 2 | プレミアム | 粗いコンクリート面での落下を重視 |
| Ceramic 2 | 薄型・高耐久 | ガラス内部の結晶で亀裂進展を抑える |
| Armor 2 | 最上位級 | 耐傷・落下+反射低減 |
※各社の試験条件は異なるため、「何m落下に耐えた」だけで単純比較はできません。
そもそもGorilla Glassって何?
Gorilla Glassは、米Corning(コーニング)のスマホ用カバーガラスです。
OLEDや液晶そのものではなく、画面の一番外側でディスプレイを守る透明な層。機種によっては背面にも使われます。
強さのポイントは化学強化。ガラス表面の小さなナトリウムイオンを、より大きなカリウムイオンへ置き換え、表面に圧縮応力を作ることで傷や亀裂が広がりにくくします。
Gorilla Glass 5|安い機種から高級機まで使われた定番
| 価格帯 | 機種 | 発売時期 | 発売時価格 |
|---|---|---|---|
| 安い | Redmi Note 9T | 2021年2月 | 21,600円 |
| 安い〜中間 | OPPO Reno A | 2019年10月 | 35,800円+税 |
| 中間 | Galaxy A53 5G | 2022年5月 | 約6万円 |
| 中間〜高い | OnePlus 10T | 2022年9月 | 649ドル〜 日本未発売 |
| 高い | OPPO Find X3 Pro | 2021年7月 | 118,000円 |
同じGorilla Glass 5でも、2万円台から10万円超まで。ガラスだけで端末の格は決まりません。
Gorilla Glass 7i|今のミドル帯でかなり重要
7iは2024年登場。Corning自身がミドルレンジ〜バリュー向けと位置付けています。
| 価格帯 | 機種 | 発売時期 | 発売時価格 |
|---|---|---|---|
| かなり安い | moto g66y 5G | 2025年7月 | 31,680円 Y!mobile発売時 |
| 安い | POCO X7 Pro | 2025年2月 | 49,980円〜 |
| 中間 | motorola edge 60 | 2026年6月 | 59,800円 |
| 中間〜高い | motorola edge 70 fusion | 2026年10月 | 79,800円 |
| 高い | Xiaomi 15T Pro | 2025年9月 | 109,800円〜 |
7i=安いガラス、という意味ではありません。 7i自体はCorningのブランドガラスで、3万円前後の格安ラインで採用されているなら、むしろ「そこにちゃんとコストをかけてるの偉い」と見ていいです。価格を抑えるなら無名ガラスや素材未公表でもおかしくない中で、ブランドガラスを載せるのはメーカーの努力が出る部分。
中でもmoto g66y 5Gはかなり偉い。 Y!mobile専売のキャリアモデルで、発売時でも31,680円。現在は割賦販売価格26,640円の設定もあるのに、Corning® Gorilla® Glass 7iをしっかり採用しています。IP68/IP69やMIL-STD-810Hまで付いていて、耐久性にはかなり真面目。
ただしRAMは4GB。RAMブーストで最大12GBをうたっていますが、増えるのはストレージを使った仮想RAMです。ガラスにちゃんとコストをかけてるのは偉い。……でも、もも的にはRAMをもうちょっと増やしてくれた方が嬉しいんだけどね🍑
Gorilla Glass Victus|プレミアム機の定番へ
| 価格帯 | 機種 | 発売時期 | 発売時価格 |
|---|---|---|---|
| 中間〜高い | Google Pixel 6 | 2021年10月 | 74,800円〜 |
| 中間〜高い | Google Pixel 7 | 2022年10月 | 82,500円〜 |
| 高い | Google Pixel 6 Pro | 2021年10月 | 116,600円〜 |
| 高い | Google Pixel 7 Pro | 2022年10月 | 124,300円〜 |
| かなり高い | Xperia 1 IV | 2022年6月 | 約19万円 au発売時 |
Victusになると、明らかに8万円〜20万円級の端末が増えます。落下と傷の両方を意識したプレミアム向けガラスです。
Victus 2|「1mだからVictusより弱い」は間違い
Victusは最大2m、Victus 2はコンクリート相当面で最大1mという数字だけを見ると弱く見えますが、試験面が違います。 Victus 2は、より粗いコンクリート面や大型化したスマホを意識した世代です。
| 価格帯 | 機種 | 発売時期 | 発売時価格 |
|---|---|---|---|
| 高い | Google Pixel 8 | 2023年10月 | 112,900円〜 |
| 高い | Galaxy S25 | 2025年2月 | 129,000円〜 |
| 高い | Galaxy S23 | 2023年4月 | 147,700円 楽天モバイル |
| かなり高い | Google Pixel 8 Pro | 2023年10月 | 159,900円〜 |
| かなり高い | Google Pixel 9 Pro XL | 2024年 | 17万円台〜 |
Victus 2は10万円超のプレミアム帯にかなり集中しています。
Gorilla Armor 2|最上位Galaxyで使われる別格枠
Armor 2はガラスセラミック系で、耐久性だけでなく反射低減まで狙った素材。採用機種はまだ多くありません。
| 機種 | 発売時期 | 発売時価格 |
|---|---|---|
| Galaxy S25 Ultra | 2025年2月 | 199,800円〜 |
| Galaxy S26 Ultra | 2026年3月 | 20万円超クラス |
20万円級のUltraに採用されていることからも、Armor 2が最上位向けなのが分かります。
Gorilla Glass Ceramic 2|薄型スマホ向けの面白い素材
Glass Ceramic 2は、ガラス内部に微細な結晶を持たせ、亀裂の進展を抑えながら透明性を維持するガラスセラミックです。
| 機種 | 発売時期 | 発売時価格 |
|---|---|---|
| Galaxy S25 Edge | 2025年 | 日本未発売 |
| Galaxy Z Fold7 | 2025年8月 | 265,750円〜 |
どちらも薄型化しながら耐久性も確保したい機種。素材の狙いがかなり分かりやすいです。
Dragontrail|AGC(旧・旭硝子)の化学強化ガラス
市販の保護ガラスでもよく見るDragontrailは、AGCが開発した化学強化用特殊ガラスです。
強化版のDragontrail STAR2は、初代Dragontrail比で約4倍の強度を実現できるとAGCが説明しています。
公式に機種名まで確認できる代表例がOPPO Reno7 A。2022年6月発売、44,800円で、Dragontrail STAR2を採用しています。
AGCは世界120以上のブランドで採用されたとしていますが、Corningのような一般向け機種一覧を網羅公開していないため、ここでは確認できる機種だけを載せています。
なおAGCは2025年12月、Dragontrailを含む化学強化用特殊ガラス事業からの撤退を発表。 高砂事業所での生産は2026年第3四半期終了予定です。
ここからは「貼る保護ガラス」の素材
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| Dragontrail | AGCの化学強化ガラス。ブランド名まで明記されているのは判断材料になる |
| アルミノシリケート | イオン交換強化と相性がよく、高品質な製品でよく見る |
| ソーダライム | 比較的安価。ただし強化処理やコーティング次第で品質は変わる |
| ハイブリッド | 樹脂と組み合わせ、割れにくさや柔軟性を重視 |
| サファイア系 | 非常に傷に強いが高価。コーティング表記と全面サファイアは別物 |
「9H」はダイヤモンド級という意味ではない
保護ガラスの商品ページでよく見る表面硬度9Hは、多くの場合モース硬度ではなく鉛筆硬度です。
つまり「9Hだからダイヤモンドに近い硬さ」という意味ではありません。多くの商品が9Hをうたっているので、9Hだけで選ばない方がいいです。
ももが保護ガラスを見る順番🍑
| 見るところ | チェック内容 |
|---|---|
| ①素材 | Dragontrail / アルミノシリケート / ソーダライム / 未公表 |
| ②強化方法 | 化学強化・イオン交換など |
| ③厚さ | 薄さと耐久性のバランス |
| ④表面処理 | 撥油・防指紋・AR・反射低減 |
| ⑤接着 | 全面吸着かどうか |
| ⑥9H | 参考程度に見る |
結論|ガラスを見るとメーカーの努力が見える
スマホ比較ではSoC・カメラ・バッテリーが目立ちますが、ガラスも価格・重量・薄さ・落下耐性・傷耐性・反射を考えて選ばれている部品です。
- 7i → 5〜10万円級でコストと耐久性を両立
- Victus / Victus 2 → 10万円超のプレミアム帯で増える
- Armor 2 → 20万円級の最上位
- Ceramic 2 → 薄型化と耐久性を両立したい端末
CPUやカメラほど派手じゃない。でも「このスマホ、どこにコストをかけた?」を見るにはかなり面白いスペックです。
今後ガジェオタもものスマホ記事では、ガラス素材と筐体素材もスペック表の標準項目として見ていきます🍑
参考情報・出典
- Corning Gorilla Glass FAQ
- Corning|Gorilla Glass 7i
- Corning|Gorilla Glass Victus
- Corning|Gorilla Glass Victus 2
- Corning|Gorilla Glass Ceramic 2
- Corning|Gorilla Armor 2
- AGC|Dragontrail STAR2
- AGC|化学強化用特殊ガラス事業の撤退
- Xiaomi|POCO X7 Pro
- Xiaomi|Xiaomi 15T Pro
- Motorola|edge 70 fusion
- Google|Pixel 7 / 7 Pro
- Samsung|Galaxy S25 / S25 Ultra
- Samsung|Galaxy Z Fold7
- Belkin|9H / Pencil Hardness


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