ベンチマークは、CPU・GPU・SSDなどの性能を数値化するテストです。スペック表だけでは分からない実力を比較できる一方、1つのスコアだけでPC全体の速さは決まりません。
大切なのは「何を測っているベンチマークなのか」を理解すること。CPU、GPU、SSD、ゲームでは見るべき数字が違います🍑
まず覚えたい:ベンチは用途ごとに使い分ける
| 見たい性能 | 代表的な指標 |
|---|---|
| CPU総合性能 | PassMark CPU Mark |
| CPUシングル/マルチ | Cinebench、Geekbench |
| GPU/3D性能 | 3DMark、実ゲームfps |
| SSD速度 | CrystalDiskMark |
| 実際のゲーム体験 | 平均fps、1% Low、フレームタイム |
PassMark CPU Mark
非常に多くのCPUがデータベース化されており、世代や価格帯をまたいでCPU性能をざっくり比較するのに便利です。
ただし「CPU Markが20%高い=すべての作業が20%速い」という意味ではありません。ワークロードごとに得意不得意があります。
Cinebench
CPUで3Dレンダリングを行い、処理性能を測る定番ベンチマークです。
- Single:1コア中心の性能
- Multi:複数コアを使った総合処理性能
動画編集やレンダリングのような重い並列処理ではMultiが参考になりますが、普段の操作感やゲームではSingle性能も重要です。
バージョンが違うCinebenchは比較しない
Cinebench R23、2024など、バージョンが違えばテスト内容やスコア体系が違います。数字だけ見て横比較しないようにしましょう。
Geekbench
Windows、macOS、Linux、スマホなど幅広い環境で利用され、Single/Multi性能を比較しやすいベンチマークです。
異なるOS・アーキテクチャを横断して見るときに便利ですが、これも実際のアプリ性能を完全に再現するものではありません。
3DMark
GPUの3D描画性能を見る代表的なベンチマークです。テストごとに解像度や描画方式、レイトレーシング負荷などが違います。
比較するときは同じ3DMarkテスト同士で比べましょう。
実ゲームfpsの方が大事なことも多い
ゲーミングPCを選ぶなら、3DMarkより自分が遊ぶゲームのfpsが直接的です。
特に同じGPUでも、ゲームエンジン、ドライバ、CPUとの相性で結果が変わります。
平均fpsだけでは分からない「1% Low」
平均120fpsでも、瞬間的に40fpsへ落ち込むとカクつきを感じます。1% Lowは低いフレームレート側の状態を見る指標で、滑らかさの参考になります。
フレームタイムも見る
fpsは「1秒間に何枚表示できたか」ですが、フレームタイムは1枚を描画するのに何msかかったかを示します。
平均fpsが高くてもフレームタイムが大きく乱れると、体感はガクつきます。
CrystalDiskMark
SSD・HDDの読み書き速度を測る定番ツールです。
- Sequential:大きな連続ファイルの転送性能
- Random:小さなファイルをバラバラに扱う性能
メーカーが「最大7,000MB/s」などと表示するのは主にシーケンシャル性能です。Windowsやアプリの体感にはランダムアクセスやレイテンシも関係します。
ベンチ中の温度も性能の一部
最初の1分だけ高スコアでも、温度が上がって10分後に性能が落ちるPCがあります。特にノートPCや小型PCでは、長時間負荷テストの結果を見ると実力が分かりやすいです。
同じCPUなのにスコアが違う理由
- 冷却性能
- CPUの電力制限
- メモリ速度・枚数
- BIOS設定
- Windowsの電源モード
- バックグラウンドアプリ
- ドライバ
- 室温
数%程度の差なら、測定誤差や環境差の範囲であることもあります。
ノートPCは特に「同じCPU名」を信用しすぎない
同じCPUでも、薄型ノートと大型ゲーミングノートでは電力設定・冷却性能が違い、長時間性能に差が出ることがあります。
ノートPC比較ではCPU名だけでなく、実機ベンチマークを見る価値が高いです。
ベンチマークの「最大値」だけを見ない
レビューサイトで最も高いスコア1件だけを見るより、複数レビューの中央値やレンジを見る方が現実的です。特にオーバークロックや特殊冷却の結果を一般構成と混ぜないようにしましょう。
価格性能比も重要
スコアが10%高くても価格が50%高ければ、コスパは悪いかもしれません。PC選びでは性能÷価格という視点も重要です。
まとめ:ベンチは「何を測っているか」を理解する
CPUはPassMark/Cinebench、GPUは3DMarkと実ゲーム、SSDはCrystalDiskMarkというように、パーツと用途に合った指標を使い分けるのが基本です。
そして必ず、同一バージョン・近い条件・複数の結果を比較する。これだけでベンチマークの読み違いはかなり減らせます🍑


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